日本人は、白人、黒人、中東系の人から差別されるという現実と対処法

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日本人が英語や他の外国語をいくら学んでも、どれだけ上達しても、時にどうしても遭遇してしまう現実があります。それは、「日本人は、白人、黒人、中東系の人から差別される」という現実です。そして残念ながら、この差別はおそらく永久になくなりません。

もちろん、全ての人があからさまな差別をしてくる訳ではありません。しかし、「アジア人以外の人が、日本人を含むアジア人を下に見ていることはよくある」と、頭に入れて行動する方が得策です。

日本のマスメディアがあまり伝えないことですが、今回は「日本人は、白人、黒人、中東系の人から差別されるという現実」と対処法について説明します。

●日本人を含めたアジア人は、見た目だけで差別される

我々は今までに約40ヵ国の国を訪れ、仕事や研修、留学などでの長期滞在も経験してきました。その中で、ざっくり北半球に限っても、特に北米とヨーロッパではアジア人への差別がひどいです。危険な場所に足を踏み入れた訳ではありません。変わった格好をしている訳でもありません。道を歩いているだけ、レストランで食事をするだけ、買い物をするだけ。それなのに、罵声を浴びせられたり、良くない席に通されたり、失礼な態度を取られたり。アジア人という見た目だけで、差別をされるのです。

これが日本人にとっての現実です。何もしていなくても、アジア人という外見だけで判断されます。仮にどんなに英語が流暢に話せるようになっても、この点は変わりません。

ごく普通の道を歩いているだけで、白人、黒人、中東系の人にいきなり罵倒されたことも何度もあります。どんな人たちが差別をしてきたのか、何人かで分類すると、アメリカ人、イギリス人、フランス人、ドイツ人、イタリア人、デンマーク人、イスラエル人、トルコ人、UAEといった人たちです。

時に助けてくれる人がいることも事実です。しかし、日本にいる時やアジア圏にいる時には起こらない、いわれのない差別に遭遇することが多いのも事実です。

●海外で差別された時の対処法

身の危険を感じる状況であれば、自分の身の安全を確保することが第一です。安全な状況であれば、まずは言葉で抗議することです。いきなり喧嘩腰になる必要はありません。事実と違うことを言われたら、事実を伝えることです。端的に、しかし堂々と事実を伝えましょう。

けれども残念ながら、相手が既に喧嘩腰になってしまっている場合もあります。その時は、スポーツの国際大会をイメージしてみてください。審判や対戦相手にくってかかる選手の映像を何かしら見たことがあるでしょう、あのイメージです。相手がくってかかってきても、事実と異なる主張をされたら、そのスポーツのルールに則ったうえで、こちらも事実を主張するのです。

こちらが事実を伝えても、こちらに非がなくても、自分の主張が通らないこともあります。その場合、残る方法は金か力か、という話になってきます。力というのは、権力であったり暴力であったりしますが、当然暴力に訴える方法は避けておきましょう。権力者や有力者の力を借りられれば、うまくいくこともあります。ただし、それでもうまくいかない場合もあります。

●海外で「チャイナ!」「ニーハオ!」と言われた時の対処方法

海外では現地の人が、日本人に対して「チャイナ!」「ニーハオ!」と言ってくることがあります。好意的な言い方であればまだ良いのですが、「チャイナ!」と大声で罵ってくることも多々ありました。

似たような外見である日本人を中国人だと思い込んでいるのでしょうが、いい迷惑です。暴力を振るわれるような状況でなければ、「チャイナ!」と言われたら、すぐ「ジャパン!」と言い返しましょう。日本人だとわかると、態度を変える人がほとんどですから。

中華圏の人は、世界中どこに行っても自分たちのやり方を通す人が多いです。当然の結果なのですが、正直なところ、北米やヨーロッパで中国人を良く思っている現地人に会ったことがありません。アメリカ人、イギリス人からは、明確に中国人に対する皮肉が出てきましたし、イタリア人、スペイン人からは、なぜ中国人は別の国に来ても自分たちだけで固まり、現地に溶け込もうとしないのだと文句を言われました。日本人と中国人の内面は全然違うので、日本人は、自分は日本人であり、中国人ではないことをはっきり伝えましょう。

ちなみに日本では、「日本人も昔はそうだった、だから我慢しろ、受け入れろ。」という意見が出ることがありますが、30年以上も前に、赤の他人の日本人がやったことを代わりに我慢する理由はどこにもありません。

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