英語の勉強もできて、ちょっと旅行気分も味わえて、ダイエットもできる日本のゲーム

タイトル画像:英語の勉強もできて、旅行気分も味わえて、ダイエットもできる日本のゲーム 文化

2023年はファミコン発売から40年目ということで、任天堂が「ファミコン40周年キャンペーンサイト」を公開しています。ファミコンをリアルタイムで遊んでいた世代の一人としては、もう40周年になるのかと感慨深いものがあります。

ファミコンの後、1986年にはディスクシステムが登場し、同時発売されたディスクシステム専用のゲーム第一弾が『ゼルダの伝説』です。そのシリーズ最新作『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム(以下ティアキン)』が、2023年5月12日に世界同時発売され、何と発売3日間で世界販売本数1,000万本突破したとのこと。1986年に始まったゲームシリーズが30年以上続いていることにも驚きですが、最新作がゲームとしても非常に面白く、かつ世界中で楽しまれていることにも、良い意味で衝撃を受けます。

【参考ニュース】『ゼルダの伝説』最新作、発売3日間で世界販売本数1000万本突破

筆者は主に子ども時代から学生時代にかけて、スポーツもやりつつ、様々なゲームを遊んでいた人間です。コロナ禍で旅行やスポーツジムに行きづらくなった時、少しでも代わりになればと久々にゲームを遊んだことがきっかけで、日本のゲームのすごさを再確認しました。これはもう充分に、日本が得意とすることの一つ、日本の文化の一つだと実感したからです。

今回は、ファミコン40周年ということもあり、今もハードもソフトも作り続けている、任天堂のNintendo Switch(以下スイッチ)に焦点をあてて、日本の文化としてのゲームに注目します。

●英語の勉強もできるゲーム

まず、今回紹介するゲームは、どれも英語や他の外国語でもプレイできるので、英語の勉強にもなります。冗談やダジャレなどは日本語の方がわかりやすいですが、興味のある方は、英語に切り替えて遊んでみてください。日本語での言い方と比較すると面白さが増します。

例えば、日本語だと「魂の~」となっている部分が、英語だと「spirit」になっているケース。こういう場合は「soul」ではないのだな、などなど、言葉の使い方、またその違いを多々知ることができます。英語以外に何語に対応しているかは、各ソフトの紹介ページを確認してください。また、ここに紹介したゲーム以外にも、英語や多言語でプレイできるゲームは多いです。ぜひそのソフトの対応言語を調べてみてください。

●ちょっとした旅行気分も楽しめるゲーム

旅行気分も味わえるゲームとして、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド(以下ブレワイ)』を紹介します。2017年に発売されたゲームですが、今初めてプレイしても充分楽しめます。

最新作『ティアキン』からプレイしても楽しめますが、前作『ブレワイ』をプレイしたことがない人で、風景を楽しみたい人、また音楽を楽しみたい人には、まず『ブレワイ』をおすすめします。特に初代『ゼルダの伝説』をプレイしたけれど『ブレワイ』未プレイという人には、『ブレワイ』を先にプレイすること強くおすすめします。

『ブレワイ』を勧める3つの理由

旅行気分も楽しめるゲームとして『ブレワイ』をすすめる理由は、以下の3つです。
 1) シンプルなストーリー
 2) 風景が素晴らしい
 3) 音楽も素晴らしい

1) シンプルなストーリー

ストーリーとしてはシンプルで、主人公リンクが、ラスボスを倒してゼルダ姫を救う、アクションアドベンチャーゲームです。この部分は、初代の『ゼルダの伝説』から変わりません。

キノコや魚をとって調理して食べることでライフが回復するため、敵を倒すだけでなく、採集狩猟生活にいそしみながら、ラスボスを目指して広大な世界を冒険することがこの作品のポイントになっています。

『ティアキン』ではやること、できることが多すぎて、メインストーリーを忘れがちです。

2) 風景が素晴らしい

何より風景が秀逸です。このゲームでは、目に見えるところはほぼ全て行くことができるのですが、朝日や夕暮れの表現。空を流れる雲の様子。雪山や秋の紅葉。夏のビーチの、海の水の透明感。もちろん実際に現地に行くことには及びませんが、現実さながらの雰囲気です。世界を探索しながら、ちょっとした旅行気分を楽しめます。

グラフィックの好みはあると思いますが、水彩画を彷彿とさせるタッチで、リアル過ぎないCGが3D酔いもせず、ちょうどよいバランスになっています。

『ティアキン』は諸事情により、『ブレワイ』よりもちょっと景観が損なわれてしまっています。

3) 音楽も素晴らしい

戦闘シーンの音楽が臨場感あふれる格好良さなのに対し、移動中は環境音的であったり、ピアノメインで表現されていたりと、風景だけでなく、音楽も見事の一言です。馬に乗って風景を眺めている時に流れる音楽が、また旅情を誘います。

何より、ゲーム終盤、とある重要な場所に足を踏み入れると、過去のゼルダシリーズをプレイした人であれば必ず知っている音楽が、これ以上はないタイミングで流れます。この音楽は、1986年の初代『ゼルダの伝説』で使われている曲です。1986年に作られた曲が、2017年に発売された『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』でも流れ、それに気づいたプレイヤーは子どもの頃を、過去プレイした作品を思い出す訳です。ゲームのテーマにふさわしく、心の底から勇気が湧いてくる瞬間を味わえます。

今現在、面白いゲームは他にも色々あるでしょう。しかし、1986年に、こういったハードもソフトも音楽も作っていた国が他にありますか?そしてそれを踏まえて、2017年と2023年により優れた続編を作る国が他にありますか?好き嫌いはさておき、日本のゲームも、世界に誇れる日本の文化の一つと言えます。


その他、『ブレワイ』では縄文土器、『ティアキン』では勾玉など、ところどころに日本文化や京都に関係するものが、手を変え品を変え登場してきます。時にジブリっぽかったり、時に戦隊ものっぽかったり、これがまた日本人にはさらに楽しめる要素になっています。

スイッチ本体は持っているけど、『ブレワイ』をまだプレイしていない人。また、スイッチ持っていないけど、昔ゼルダシリーズをプレイしたことがある人。特に、1986年のディスクシステム版の初代『ゼルダの伝説』を遊んだことがある人で、『ブレワイ』未プレイの人。この『ブレワイ』のソフト一つだけでおつりがくると言っても過言ではありません。ぜひ『ブレワイ』の世界を冒険してみてください。そしてその後、ぜひ続けて『ティアキン』を!

●ダイエットもできるゲーム

「とはいっても、『ゼルダの伝説』をいくらプレイしたって、結局はゲームなんだから、実際に体を動かしている訳ではないだろう、運動しろ、運動!」という意見もあるでしょう。それはその通りですが、何とスイッチがあれば、ゲームをしながら運動して、運動不足解消もダイエットもできてしまうのです。

運動できるゲームの代表格としておすすめするのが、『リングフィット アドベンチャー』と『Fit Boxing 2 -リズム&エクササイズ-』、そして『Fit Boxing 北斗の拳 ~お前はもう痩せている~』。筆者の周りでは、3ヵ月で5kg痩せた人が最高値ですが、平均して2~3kg体重を落としています。どちらをやってもダイエットできますが、主に筋トレをしたい人には『リングフィット』、ボクササイズをやりたい人には『Fit Boxing 2』と『Fit Boxing 北斗の拳』が適しています。

『リングフィット アドベンチャー』が向くのはこんな人。
 ・筋トレしたい
 ・家族でも遊びたい

『Fit Boxing 2 -リズム&エクササイズ-』が向くのはこんな人。
 ・ボクササイズしたい
 ・有酸素運動メインでやりたい
 ・一人で黙々とトレーニングしたい

「お前はもう痩せている」だったり、「世紀末カラダづくり伝説」だったり、何を言っているかわからないかもしれませんが、わかる人にはわかってしまうこの表現。わかってしまう人には、通常の『フィットボクシング』よりも、こちらの北斗の拳版をおすすめします。

ただ、このソフトに限っては、英語等の外国語に対応しているかが不明のため、日本語以外の言語で遊んでみたい人は、最新情報を調べてみてください。


『リングフィット アドベンチャー』はソフトを買うと必要な器具もセットでついてきますが、『Fit Boxing 2』と『Fit Boxing 北斗の拳』はソフトのみの販売です。デフォルトのコントローラーよりも、別売りのグリップを付ける方が握りやすく、動きやすいので、『Fit Boxing 2』や『Fit Boxing 北斗の拳』を買う人は、上記のようなアタッチメントの別途購入をおすすめします。

●ゲームであっても、運動する時の注意点

どちらのソフトも、メニューや時間によりますが、予想以上にしっかり汗をかきますし、筋肉痛にもなります。何より、今は連日体温よりも高い気温が続く状態です。週に何回もプレイする場合は、決して無理せず、運動前後のストレッチも含めて、体のケアもしておいてください。

以下は、以前スポーツジムのインストラクターに教えてもらったことの受け売りになりますが、注意点です。

・塩分とミネラルを補給すること

汗をかいた後は、水分をとって、塩分とミネラルの補給を。疲労回復に、クエン酸などの酸っぱいものも良いです。梅干しを食べても良いですが、梅干しが家にないという人には、以下のような塩タブレットをおすすめします。ラムネのようにかじれるタイプです。

また、筋肉量を増やしたい人、長時間有酸素運動をする人は、タンパク質を多めにとるか、プロテインを飲むことをお勧めします。有酸素運動をやりすぎると、筋肉がエネルギーに使われてしまい、逆に筋肉量が減ってしまうからです。軽い運動レベルであれば、バランス良い食事をとっていれば充分です。

・タンパク質を多めにとること

タンパク質を多めにとるというのは、食事にヨーグルトを一品追加するなどでも大丈夫です。飲むヨーグルトでもよいですし、「オイコス」のような高タンパク質ヨーグルトを食べるのもよいです。「オイコス」は濃厚なヨーグルトといった感じで、デザートとして食べても普通に美味しいです。複数の味があるので、食べ比べてみるのもいいですね。

・プロテインを飲むこと。ただし、飲みすぎない。

昔初めて食べたプロテインは決して美味しいとは言えないものでしたが、今はどこのメーカーのプロテインも実に美味しくなりました。牛乳で割るとシェイクのように美味しく飲めるものが多いです。プロテインの新しい味を試すのが半ば趣味になっている筆者からすると、ゴールドジムのプロテインも、KentaiもDNSも、基本の味はどれもおすすめできます。あまりプロテインを飲んだことがない人に勧めるのであれば、以下の2つです。


チョコ好きには「ザバス(SAVAS) ホエイプロテイン100 リッチショコラ味」。初めての人でも飲みやすい、王道のチョコレート味です。


チョコよりもさっぱり味が好きな人には、飲むヨーグルト感覚で飲める「アンビーク オールインワン プロテイン ホエイ ヨーグルト風味」。ビタミンやミネラルも含まれているのがポイントです。

少しずつ色々な味を試してみたい方は、1回分の量が入った小さな袋のものをおすすめします。ホエイやソイなどの種類は本人の目的と好みで。あとは甘味料など気になるところで選ぶと良いでしょう。女性は鉄分が入っているものも良いですね。シェイカーは一つ持っておいた方が便利です。

ただしプロテインは飲みすぎないように。プロテインの飲みすぎは、かえって体を悪くします。また、プロテインだけでは食事の代わりにはなりませんから、食事もしっかりとってください。

●終わりに

40年前のファミコンのことを思い返すと、あのドット絵の世界が、こんなにリアルで美しく表現できるようになったグラフィック技術の進歩に驚きます。日本のゲームの音楽が、世界各地のオーケストラで演奏されていることにも、オリンピックの入場曲になったことにも驚きます。気づけば、英語やその他の外国語でも遊べるようになっていますし、コントローラーや周辺機器を使って、筋トレやエクササイズをして実際に汗をかいているなど、40年前には想像もしていなかったことです。

何より、この40年間、ゲームを作り続けている日本という国にも驚嘆の念を禁じえません。日本の文化の一つとして、より多くの日本人に、日本のゲームの面白さ、楽しさ、素晴らしさを味わって欲しいものです。昔、高橋名人が言っていた「ゲームは1日1時間」の一言も、頭の片隅に置きながら。

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